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近所の男の娘

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最近、テレビなんかでも男の娘とか言って、女装した男の子の特集をしたりするのを見かける。でも、なんか微妙というか、ただ女装しているだけみたいな感じが多い気がする。

俺が大学生の頃知り合ったまさみは、本当の意味での男の娘だった。俺が大学生の頃住んでいたのは、低層階がワンルームで、中層階以上がファミリータイプという構成のマンションで、今ではまずないつくりだった。当時、ワンルーム投資とか、マンションを金融商品みたいに扱うのが流行った時期だったみたいで、そんな歪なマンションがいくつも作られたらしい。

確かに、ファミリー層からすると、安いワンルームマンションがくっついているのはうるさいし、ゴミのルールも守らないしで、ウザかったと思う。

そんなマンションで生活していた俺は、たまにすれ違う飛び抜けて可愛い女の子が気になっていた。とは言っても、当時俺は彼女もいたし、彼女以外とも遊びまくっていた。そもそもその少女は小学生か中学生くらいで、ロリコンではない俺は、ただ可愛い顔だと思う程度だった。
背中の中程に届くくらいの長い黒髪が似合う、正統派美少女という感じの彼女は、俺とすれ違うときになぜか挨拶をしてくれるようになった。
ニコッと笑いながら、
『こんにちは~』
と言ってくれる彼女は、俺のちょっとした癒やしの存在だった。
そんなある日、普段は低層階なので階段しか使わない俺が、屋上の物干しが出来るスペースに行くために、洗濯物をかごに入れてエレベーターに乗った。部屋に小さなベランダもあるので、そこで干せば良いのだけど、屋上に大きな物干しがいくつも設置してあり、なおかつそこからの眺めもとても良いので、たまに洗濯物を干しに行っていた。

すると、中層階でエレベーターが止まり、かごを抱えた彼女が入って来た。俺の顔を見ると、すぐにニコッと笑いながら、
『こんにちは! 屋上に行くんですか?』
と、話しかけられた。話しをするのは初めてだが、そうだよとか、今日は良い天気だから等と、当たり障りのない会話をした。
間近でよく見ると、本当に綺麗な顔をしていると思った。この頃大人気だった、広末涼子みたいな感じで、ちょっとドキドキした。

とは言っても、まだまだ幼い彼女は、Tシャツに短パンという少年っぽい格好で、色気も何もなかった。体つきを見ると、まだ胸はぺったんこの洗濯板みたいで、本当にまだまだ子供と言った感じだった。
「あれ? そう言えば学校は?」
平日だという事を思いだし、何となくそう聞くと、
『え? 今日はお休みだよ! 振り替え休日なんだw』
と、馴れ馴れしいというか、親しげに言ってきた。挨拶はするけど、そこまで親しい間柄でもないのになぁと思いながら、
「休みなのに、お手伝いとか偉いね」
と褒めてみた。

『うん……うち、お母さんいないから……』
いきなり重い話をされて、余計なことを言わなければよかったと後悔した。
「そ、そうなんだ、ゴメンね……」
『え? なんで謝るの?』
「い、いや、その、」
言いよどんでいると、エレベーターが開いた。
『あ、着いたよ! 早く行こうよ!』
少女は、俺の手を引っ張ってどんどん歩いて行く。

挨拶するだけの関係だったのに、なんか手を引っ張られている……不思議な気持ちになった。

屋上への扉を開くと、大量に並ぶ物干し竿にかかるシーツや洗濯物が風にはためいていて、その隙間からは抜けるような青空が見えた。
もう、夏はすぐそこまで来ている感じだった。

『ん~~!! 良い天気っ! 風が気持ちいい~』
思いきり伸びをしながら、気持ちよさそうな顔をする少女。その後ろには白いシーツがたくさんはためいていて、写真を撮りたくなるような、絵になる感じだった。

そして、洗濯物を干していく俺と少女。なんか、不思議と心が躍った。

洗濯物を干し終わると、いきなり少女にグローブを投げられた。慌ててそれを胸でキャッチすると、
『ねぇねぇ、キャッチボールできる?』
と、少女がグローブをはめながら言ってきた。

長い髪の美少女がグローブをはめている姿は、何となくあだち充のマンガみたいで、良いなと思った。

「え? 出来るけど、君も出来るの?」
俺がそう聞くと、
『君じゃないよ! まさみだよ! お父さんとよくしてたから、出来るよ!』
と、無邪気に言う少女。名前がまさみだとわかった。
へぇとか言いながらグローブをはめ終えると、いきなりボールを投げられた。ちょっと慌てたが、難なくキャッチする。意外と良い球を投げるなと思った。

『へぇ、お兄ちゃん上手じゃん!』
感心したように言ってくれるまさみちゃん。
「お兄ちゃんじゃないよ! ヒロシだよw」
さっきのまさみちゃんの真似をしてみた。

『へぇ、でも、お兄ちゃんって呼ぶね。良いでしょ?』
なんか、グイグイ来る子だなぁと、苦笑いをしながら同意をした。

『お兄ちゃん、行くよっ!』
そう言って、さっきよりも速い球を投げてきた。コントロールもよく、女の子には思えないくらいの運動神経だと思った。
青空の下、少女とキャッチボールをする……。不思議な感覚だった。子供と遊んであげているくらいのつもりだったが、けっこう本気で楽しいと思っていた。大学に入って、日々遊んでばかりで運動らしい運動もしていなかったので、余計にそう思ったのだと思う。
けっこういい汗かいて、そろそろ止めようかと言っても、
『えぇ~もっとやろ~よ~』
とか言われ、結局1時間くらいキャッチボールをした。

「喉渇いたね。なんか飲もうか?」
『うん!』
そう言って、またエレベーターに一緒に乗り、1階の自販機の前に行った。
そして、まさみちゃんに何がいいのか聞いて、自販機で買い、渡してあげた。
『ありがとう! いただきます!』
元気いっぱいにお礼を言うまさみちゃん。なんか、子供って可愛いなと思い始めていた。子供なんて、うるさくてうっとうしいだけだと思っていたが、実際に接すると違うモノなんだなぁと思いながら、自分もジュースを買って飲み始めた。
『お兄ちゃん、そっちも飲ませて!』
まさみちゃんが無邪気に言いながら、俺から缶を取り上げた。そしてゴクゴク飲み、
『こっちの方が美味しいね! 交換してあげるw』
そう言って、自分が飲んでいた方を渡してきた。
「なんだよそれw まぁいいや」
そう言いながら、俺も飲み始める。

何となく、間接キスだなぁと思いながらも、相手は子供なので気にすることもないなと思った。

『へへw 間接キスw』
いたずらっ子の顔で、まさみちゃんが言う。俺は、妙にドギマギして、
「バ、バカかよ。子供のくせにw」
『へへw 子供じゃないよ~っだw』
まさみちゃんはそんな事を、子供そのものの無邪気さで言った。

お互いに笑いながら、楽しい時間だった。
この日がきっかけで、ちょくちょくまさみちゃんとキャッチボールをするようになった。
母親がいないという境遇を知ってしまったので、同情するわけではないが、遊んであげないといけないなという、義務感のようなものを持ったのかもしれない。
でも、単純にまさみちゃんが可愛いというのも大きかったように思う。

美少女の妹が出来たような感じで、毎日の生活もより楽しいと思えるようになっていた。

そんなある日、マンションの1階の広い空地のスペースでキャッチボールをしていると、まさみちゃんと同じくらいの年頃の男の子が、
「おーーい! まさみぃっ! おとこ女が野球すんな!!」
と、かなり離れたところから叫んで、逃げるように自転車でいなくなった。

すると、いつもは明るく元気なまさみちゃんが、目にいっぱい涙をためながら歯を食いしばっていた。
あぁ、元気な女の子だから、おとこ女とか言われてからかわれてるんだな、あの男の子も、まさみちゃんのことが好きなんだろうなと思いながら、まさみちゃんを慰めた。

アイツもまさみちゃんのことが好きなんだよとか、好きな女子にはついついイジワルをしたくなるものなんだよとか言っていたら、
『うぅん、私、男だから……』
と、涙をいっぱいためた目で言ってきた。意味がわからずに聞き返すと、
性別が本当に男だと言うことらしかった。とても信じられないと思った。顔も髪型も、声も女の子そのものだし、スカートをはいているのを見たこともある。
それを指摘すると、
『学校にはズボンしかはいていかないよ……。スカートはくのは、お父さんといるときだけだよ……』

まったく意味がわからずに詳しく聞くと、まさみちゃんのお母さんが事故でいきなり死んでしまって、お父さんは精神的にヤバかったそうだ。そして、まだ幼かったまさみちゃんが、ママの代わりをすると言って、女の子になったと言うことだそうだ……。

「じゃあ、まさみちゃんは心は男なの?」
我ながら間抜けな質問だと思いながら、つい聞いてしまった。
『そうだよ! でも、ずっと女の子してるから、自分でもわかんなくなるときがあるんだ……』

可愛らしい顔で、悲しそうに言うまさみちゃん。凄く胸が痛くなった。そしてこの日から、より以上にまさみちゃにかまうようになっていった。
今度の休みの日に、動物園に連れて行ってあげると言ったら、
『ホントに! ホントにホント!? 行く行くっ! やったぁ~!』
なんていう風に、小躍りするくらい喜んでいた。悲しい過去と、複雑な境遇。それを、少しでも忘れさせてあげたいという気持ちだった。
そして日曜日になり、そろそろ約束の時間だなと思いながら身支度を調えていると、ドアをノックする音がした。慌てて開けると、まさみちゃんだった。
『へへw 待ちきれなくてもう来ちゃったよw』
まさみちゃんは、こぼれそうなほどの良い笑顔で言ってくれた。そして、その格好を見て驚いた。まさみちゃんは、ヒラヒラが可愛らしい、薄いピンクベースのワンピースを着ていた。

「え? お父さんの前だけじゃないの?」
ビックリしながら聞くと、
『休みの日は、いつもこうだよ! これじゃ、ダメ?』
首をかしげて”ダメ?”と聞く仕草は、本当に可愛すぎて、1000年に一度の逸材だなと思った。

「いや、いいよ、なんていうか、可愛いよ」
男の子に可愛いなんて言っていいのか迷いながらも、そう言ってしまった。
『へへw ありがと~w』
まさみちゃんは、満面の笑みでお礼を言った。やっぱり、長いこと女の子をしていると、気持ちも多少は女性化するのかも知れないなと思った。
それと同時に、学校ではどう言う扱いなのか気になった。ここまで髪が長くて可愛らしい顔だと、男子として扱うのに無理がある気がする。プールはどうするのだろう? 体育は? トイレは? 友達はどっちで扱うのだろう? などなど、疑問はつきない。

そもそも、学校でこの長髪が許されるものなのだろうか?
俺の疑問をよそに、部屋に上がり込んでくるまさみちゃん。若い一人暮らしの男の家に、一人で上がり込むなんて不用心だと思いながらも、あぁ、まさみちゃんは一応男か……などと、勝手に自己完結した。
狭いワンルームなので、ベッドにちょこんと座るまさみちゃん。短めのワンピなので、チラチラパンツが見えてしまう。パッと見、女性もののパンツをはいているようで、ピンクのフリフリが見え隠れする。

ここで初めて、ちょっとだけまさみちゃんを女として見てしまった気がする。それを振り払いながら身支度を進めると、写真立ての写真を見ながら、
『ねぇねぇ、この人、お兄ちゃんの彼女?』
と、まさみちゃんがニヤけながら聞いてきた。

「あぁ、そうだよ」
『ふ~ん、ねぇ、もうチューしたの?』
楽しそうに言ってくるまさみちゃん。本当に、子供だなと思う。

「ば~かw ほら、行くぞ、お待たせ」
そう言って、まさみちゃんの手を握って部屋から出た。

実は、この時俺は致命的な失敗をしていたのだけど、まったく気がつけなかった。
それは、この場面を彼女に見られていたと言うことなのだが、まさか別れることになるとは想像もしていなかった。
この日の夜、ぶち切れた彼女に問い詰められて、理由を説明したが、まさみちゃんが男だと言った途端、思いきりビンタをされて”サイテー。ウソならもっとましなウソつけよ”と、捨て台詞を吐かれて破局した……。
ただ、この日のまさみちゃんとのデートは楽しかった。
本当の女の子だと、これくらいの年頃だと男の子よりも成長が早く、妙に大人びているところがあると思うけど、まさみちゃんは中身は男の子なので、本当に子供らしい無邪気な感じだった。

『ぞうさん、うんちでっかいね!』
『ライオンさんだ! ガオッッ!!』
とか、無邪気すぎるだろw と言う感じで可愛らしい。移動するときに、まさみちゃんはナチュラルに俺の手を掴んでくる。湿っているというか、汗ばんだその手は、子供の手そのものだ。

雲一つない青空の下で、夏の訪れを感じさせる日差しを受け、ちょっと汗ばみながら、楽しい時間が過ぎていく。そして、そろそろ日も傾いてきて、帰ろうかと言っていたら、
『ねぇねぇ、お兄ちゃん、また連れてきてね!』
と、まるっきり女の子にしか見えない笑顔で言ってきた。俺は、まさみちゃんは父子家庭で、性別の問題もあるので、友達も少ないのかな? 遊びに連れて行ってもらう機会が少ないのかな? と、勝手に想像を膨らませて、同情してしまった。

俺が”もちろん”と答えると、
『へへw ありがとう。ねぇ、お兄ちゃんが彼女さんに捨てられたら、まさみが彼女になってあげるね!』
なんていうことを言われた。正直、ちょっとドキッとしてしまったが、
「ば~かw 捨てられるわけないだろw アイツ、俺なしじゃ生きてけないしw もし捨てられたら、宜しくw」
と、からかうように言った。

『ふ~んw そんな事言ってると、バチが当たるからね!』
なんて言われたが、俺は取り合わなかった。
そして、マンションのエレベーターの前でまさみちゃんと別れた。

楽しかったなと思いながら自分の部屋に入ると、修羅の顔をした彼女がいた。

その後のことはあまり思い出したくないが、まさみちゃんは男だし! と、説明をした途端、ビンタと言うよりは掌底での打撃という感じのビンタを食らい、足に来てしまった……。部屋を飛び出そうとする彼女を、追いかけることも出来ないくらい足がガクガクしていた俺は、弱すぎるのだと思う……。
こんな感じで、彼女との1年半はあっけなく幕を閉じた。
そんな事はあったが、日々は同じように流れ、まさみちゃんとはもっと親しくなっていった。

今日は、俺の部屋でWiiをやりながら、楽しく過ごしていた。まさみちゃんのお父さんは、飛行機のパイロットで、帰ってこない日もある。それを聞いたとき、パイロットにしては、こんなマンションに住んでいるんだなと不思議に思った。もっと高いマンションや、戸建に住めるんじゃないのかな? と思ったが、奧さんとの思い出のここを出たくないと言うことらしかった。

それにしても、息子に母親の代わりをさせ、女性としての暮らしをさせるなんて、ちょっとおかしいと思う。でも、そういうのは紙一重なので、きっとその問題以外は、全て正常なんだろうなと思う。
『あれ、写真どうしたの?』
ゲームが一区切り付き、まさみちゃんが急にそう言った。今では、まさみちゃんが一緒にいることが普通で、違和感もなくなっていた。まさみちゃんが男だとわかってはいるが、意識しないとまさみちゃんの事を女の子として接している自分に気がついていた。
平日は、Tシャツにショートパンツという格好で女の子っぽくないが、その長い髪と可愛らしい顔や仕草は、女の子にしか思えない。短いショートパンツからニョキッと生える二本の太ももは、女性らしい丸みも肉付きもなく、健康的で子供らしい柔らかそうな感じだ。でも、それを見てちょっとドキドキするのも事実だ。

「え? あぁ、別れたからね」
と、言葉少なく言った。理由を話すと、まさみちゃんが罪悪感を持ちそうだからだ。
『えぇ!? なんで早く教えてくれないのぉっ!』
「え? ゴメン、でもなんで?」
『んんーっ! 忘れてる! 捨てられたら、私が彼女になるんでしょ!』
「え? あ、あぁ、そっかw 忘れてたよw」
俺は、冗談だとばかり思っていたので、少し笑いながら言った。でも、言い終わる瞬間に、まさみちゃんがキスをしてきた。

驚いて慌てて離れようとすると、両手で頭をホールドされて、舌を突っ込まれた。本当に驚いて、一瞬フリーズしてしまった。

まさみちゃんの小さな舌は、柔らかくて、妙に熱く感じた。それが、俺の口の中を暴れ回る。
それは、少女が背伸びして見様見真似でしているという感じではなく、本当に慣れている感じで滑らかだった。

俺の舌に巻き付き、歯ぐきを舐め、吸い、噛み、この前別れた彼女よりも、はるかに上手いキスをしてくる。

ビックリしながらも、そのキスに抵抗できなくなっていた。すると、まさみちゃんの手が俺の股間に伸びてきて、ズボンの上から握ってきた。
さすがに俺も冷静になり、飛び退くようにまさみちゃんから離れた。
「ちょっ! ちょっと、何やってんの!」
少し怒った口調になっていたのだと思う。まさみちゃんは、泣きそうな顔で俺を見つめながら、
『どうして? 彼女にしてくれるんでしょ?』
と言った。
「だ、だって、まさみちゃん、男だし、子供だし、」
もごもご言い訳めいたことを言う俺。
『約束したのに……』
本当に悲しそうな顔で、涙を浮かべて言うまさみちゃん。まさみちゃんは、母親を事故で亡くし、精神的におかしくなりかかった父親のために、母親の代わりとして、女として生活することを選んだ。学校でも、おそらく辛い思いをしていると思うし――等と考えていると、
『約束……したのに……』
と、今にも泣きそうな声でまさみちゃんが言った。俺は、同情していたのかも知れない……。

「わかった、ゴメン、彼女にする!」
俺がそう言うと、泣きそうだったまさみちゃんが、急に笑顔になり、
『へへw やったねw お兄ちゃん、だ~い好き!』
そう言って、抱きついてきた。うそ泣き? 俺は、こんな子供に騙されてしまったようだ……。
「騙したなw」
『へへw でも、約束は約束でしょ! ンッ!』
まさみちゃんは、そう言うと黙って目を閉じて、少しあごを上げた。いわゆる、キス待ちの顔だ。

美少女が、キス待ちの顔をしている……。でも、現実は中身は男の子だ。いくら可愛く見えても、髪が長くても、中身は男の子だ。そう思って躊躇していると、
『んん~~~っっ!!』
と、可愛らしく催促された。

俺は、仕方なしに――いや、もしかしたら、この時俺はもう心奪われていたのかも知れない――まさみちゃんに唇を重ねた。
唇を重ねた途端、つぶらな瞳がパチッと開いて、目が笑っていた。さっきまでの涙目はどこに行ったのかと思う間もなく、小さな舌が滑り込んできた。
こんな少女……少年とキスをしている現状が、あまりにも現実離れしている。でも、彼女と別れて以来、何となく他の遊んでいた女とも会っていなかったので、このまさみちゃんとのキスで、凄く興奮してしまった……。
結局、俺の方からも舌を絡め、差し込み、かき混ぜた。小さなお口の中に舌を差し込むと、まさみちゃんは嬉しそうな目で俺を見つめてきた。

しばらくそうしていると、まさみちゃんの目に何とも言えない妖艶な光が混じり始めた。見た目は子供でも、経験もあるようだし、こんな目までするまさみちゃん。誰と経験したんだろう?
その、大人びて、少し興奮したような目にたじろいていると、まさみちゃんの小さな手がまた俺の股間に伸びてきた。
そして、ズボンの上から俺のペニスをまさぐり始めた。ズボンの上からなのに、的確にカリの所を指で引っかけるように責めるまさみちゃん。
キスされながら、こんな風に手コキをされて、興奮が収まらないくらいになってきた。
『お兄ちゃんの、すっごく大きいねw 触ってるだけなのに、変な気持ちになっちゃったw』
ドキッとすることを言うまさみちゃん。この目の前にいる、美少女にしか見えないまさみちゃんの口から、そんなエロい言葉が出てきたなんて、違和感がありすぎて声優かなんかのアテレコみたいに思える。
「へ、変な気持ちって?」
喉がカラカラになりながら聞くと、
『ふふw 欲しくなっちゃった』
この時のまさみちゃんの表情は、今でもよく思い出す。少女の見た目で、目は発情しきった表情。エロいなんてものじゃなかった。
「そんな……経験あるの?」
驚いて聞くと、
『うん! お父さんといつもしてるよ!』
無邪気に言うまさみちゃん。
「な、そんなの、ダメだよ! それに、イヤじゃないの? 無理矢理?」
本当にビックリしてそう聞いた。俺は、まさみちゃんを助けなきゃと思った。
でも、まさみちゃんは笑顔で、
『え? まさみからしたんだよ。だって、お母さんの代わりだもん! それに、お父さんのこと大好きだし……全然イヤじゃないよ!』
あまりのことに、ショートしそうだ。俺の許容範囲を超えている……。

固まっていると、カチャカチャと、まさみちゃんが俺のベルトを外してズボンを脱がし始めた。

脱がせながら、上目づかいで俺を見るまさみちゃん。もう、魅入られたように動けなかった。
そして、俺のモノが剥き出しになると、
『うわぁ 凄い大っきいねw ダメだよぉ、コレ、欲しいぃ……』
うわずった声で言いながら、目一杯大きく口を開けて、俺のものをくわえ込んだ。でも、まさみちゃんの小さなお口には、俺のモノは大きすぎるようで歯が当たる。それも、少し当たるというレベルではなく、けっこう痛いくらいだ。
『へへw ダメだねw 歯が当たっちゃうw じゃあ、こっちを……』
まさみちゃんは、そう言うと俺の服を脱がした。そして、俺の乳首を舐めながら、手でしてくれた。

コレは、本当にヤバかった。手コキ自体も凄く上手かったが、乳首舐めも上手いし、こんな可愛い少女の見た目のまさみちゃんにそうされていることで、背徳感のようなものも感じる。
まさみちゃんが、もし本当に少女だったら、即逮捕事案だ。

まさみちゃんのテクに、あっという間に射精感がこみ上げてくる。すると、まさみちゃんが脱ぎ始めた。
あっという間にTシャツを脱ぎ、ショートパンツも脱ぐと、おそよ少女とは思えない大人びたランジェリーを身につけていた。
その透けたブラは、紫っぽい色で、布が極小だ。もっとも、ぺったんこのまさみちゃんの胸なので、ただ張り付いているような感じだが、乳首が透けて見えることで、妖艶な感じになっている。

昔社会問題になったような、ジュニアアイドルの過激すぎるDVDで着るような感じのランジェリーだ。
そして、ショーツはおそろいの透けた感じのものだが、勃起した可愛らしいおちんちんが、極小の布からはみだしている。

思わず凝視していると、いきなりまさみちゃんが立ち上がって、俺に口におちんちんを押しつけてきた。
『お兄ちゃんも舐めてぇ』
こんな風に、可愛らしく発情した口調で言われ、思わずそれを口に入れてしまった……。俺のモノと比べると、それは半分以下の大きさでも、驚くほどカチカチに固くなっていた。
『あぁっ! お兄ちゃん!』
切なげに叫ぶまさみちゃん。その声と仕草に、俺はリミッターが外れた気がした。口の中で、舌と唇を使って皮を剥くと、柔ら固い感触がした。それを、舌で舐めると、
『ふあぁっ! ダメぇ、皮剥いちゃダメだよぉ! あぁっ! お兄ちゃん! お兄ちゃん!!』
まさみちゃんは顔を真っ赤にし、頭を左右に振りながら叫ぶ。

俺は、男のモノなど当然舐めたことはないが、何となくどうすれば気持ちいのかはわかった。
カリの段差あたりを舌ですくい取るように舐めると、
『う、ああぁあぅっ! ダメぇ! そんなにしちゃダメぇ! あっ! あぁん♡ ひぃ、ウゥあっ! 出ちゃうっ!! 出ちゃうっ!!』
まさみちゃんは、俺に口でされながら、切羽詰まった声を出した。エロいランジェリー姿のまま、体を震わせ、時折ビクッと痙攣しながら、あえぎ続けるまさみちゃん。

出ちゃうと言われても、止める気など起きず、逆にさらに責め続けた。口の中でどんどん固さを増す小さな茎が、愛おしいとさえ感じてしまった。

すると、まさみちゃんが自分の両手で、スケスケブラの上から乳首を触り始めた。俺に口でされながら、自分で乳首を触り始めたまさみちゃん。本当に、淫乱天使だと思った。

『ダメぇ、乳首気持ち良いよぉっ! あぁっ! おちんちんダメぇ! そんなに舐めたら、もう、もうっ!! 出るっ! 出るぅっ!! お兄ちゃん! 僕のせーし飲んでっ!』
そう言って、体をガクガクさせながら、俺の口の中に射精したまさみちゃん。熱いほとばしりが、口の中にでたらめにぶつかりまくる。

すぐに臭いと味が口いっぱいに広がった。でも、俺はどうかしていたのだと思うが、それがイヤじゃなかった。それどころか、まさみちゃんのリクエストどおり、それを一息に飲み込んだ。
熱くて粘り気のあるものが、喉に絡みつきながら胃に落ちていく。俺は、不快感ではなく、深い快感を感じていた。

幼いほとばしりに胃の中を犯されながら、俺はイキそうなほど感じていた。

『へへw 僕のせーし、飲んでくれたんだw』
嬉しそうに、頬を赤らめながら言うまさみちゃん。さっきから、自分のことを僕と言っている。今まで一度も聞いたことがなかったので、不思議だった。

「凄いね。まさみちゃんは、こんな経験してたんだ」
『うん! お父さんが色々教えてくれたからw へへw こっちも大丈夫なんだよw 試してみる?』
まさみちゃんは、本当にとんでもないくらいエロくとろけた顔でそう言うと、四つん這いになった。

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